スウェーデンの民間テレビ局（TV4）が最近「Big Brother」というリアリティー番組を開始しました。すると今度は、公共テレビ局（Sveriges Televison）が別の切り口でリアリティー番組を企画していることを発表。これがまたちょっと変わった内容なので、ご紹介します。
簡単な流れはこんな感じ：
①「社交的で愉快な」スウェーデン系アメリカ人たちをアメリカで大募集。
↓
②選ばれし者たちはスウェーデンへ。
↓
③自らのルーツを発見するための旅に出て、文化や歴史に触れる。
…と同時に、何らかの課題を与えられて競い合う。
↓
④優勝者は、スウェーデンに住んでいる（であろう）親戚とご対面！
番組名は「The Great Swedish Adventure」。スウェーデン版の「アメリカン・アイドル」をプロデュースした制作会社が担当するとのこと。
そもそもなんでアメリカ？って思うかもしれませんが、1846-1930年の間約130万人のスウェーデン人が貧しい生活から逃れるためにアメリカへ移住したという歴史があります。ちなみにアメリカの人口調査によると、アメリカ人のうち約400万人が、スウェーデン系だと主張しているそうです。
けど…なんなんでしょう、この腑に落ちない感じ。
もし私がスウェーデン系アメリカ人だったら、「社交的で愉快な」というところでもう多分アウトだな。ってどうでもいいか。優勝者が親戚とご対面ってのはやっぱり嬉しいものなのかなぁ？う〜ん。スウェーデン人の彼にこの話をしたら、「僕だったら親戚に会いたいとは思わないな。年寄りのスウェーデン人はつまらないもん。」とばっさり。笑
あと、ホームページもどうかと思うんですよね。 はっきり言ってつまらない。スウェーデンのイメージを伝えようとしているであろう4枚の写真も、パッとしない。てか左上のはミートボールかな。もっと美味しそうなの選ぼうよ！極めつけは、facebookやtwitterへのリンクが無いこと。その代わり、下記の文言が地味に入ってます。
Please tell your friends about this site. （あなたの友達にこのサイトを紹介してね）
マスメディアも使って宣伝しているのかもしれませんが、「社交的で愉快な」若者を求めているのであれば、まず活用すべきはソーシャルメディアではないのでしょうか。
色々な点でちょっと心配な番組ですけど、もう少し見守ってみます…（と勝手に上から目線。）
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参考サイト：
The Great Swedish Adventure公式ホームページ
http://www.greatswedishadventure.com/
Reality TV show seeks Swedish-Americans (28/02/2011)
http://www.thelocal.se/32312/20110228/
