2011/12/12

スウェーデンのクリスマスの伝統を、スウェーデン国営郵便局の最新キャンペーンから学んでみる。

スウェーデン国営郵便局(Swedish Post)がクリスマスシーズンに向けて、心温まるキャンペーンを開始しました。

Christmas cards on wheelsという期間限定ウェブサイトでは、線路上を走るカートに乗ったつもりで、スウェーデンのクリスマス風景を好きなタイミングに好きなだけ撮影し、最後にお気に入りの写真を選んで、家族や友人宛のクリスマスカードにすることが出来ます。もちろん、デジタルカードではなく本物のポストカードを、Swedish Postが届けてくれる、という仕組み。




スウェーデンで初めてクリスマスカードをデザインした人は、画家のJenny Nyströmと言われていて、実はこのウェブサイト、特にカメラが撮影しているクリスマスの風景は、彼女の作品からインスピレーションを得た構成になっています。

また、場所の設定としては、Jennyが育った南スウェーデンのSmåland(スモーランド)という地域を選択。

彼女の作品はこのような感じです。↓
このポストカードは郵便局で無料で配られていました。




ところで、スウェーデンのサンタさん、
とっても小柄なことに気付きましたか?

実は彼らはサンタではなく、トムテ、という北欧の森に住む妖精なんです。仕事はスウェーデンの農場を守ること。そして好物は、おかゆ。(一番右端のポストカードに描かれている食べ物は、おかゆです!)Jennyがこのトムテというキャラクターをクリスマスカードに描くようになってから、「トムテはスウェーデンのサンタさん」という一般的な認識がスウェーデン人の間で広まっていったそうです。なのでJennyは「トムテの母」とも呼ばれているとか。

しかし、心が和む絵ですよねぇ。

そしてウェブサイトのデザイン、カメラが映し出す風景、背景に流れる音楽は、ちゃんとJennyの精神を受け継いでいる気がします。スウェーデンの伝統とデジタル技術を上手くブレンドしているサイトではないでしょうか。


こちらは、メイキング映像です↓
制作担当者によると、カメラの撮影はスタジオからライブストリーミングしていて、毎日12時間カメラを回し続けているそうです。でも人間が演じているトムテは、さすがにずっとスタンバイしているわけないよな…。



次回は、このキャンペーンの一環であるiPhoneアプリをご紹介します。これは、なかなかスゴイです。



ちなみにSwedish Postのキャンペーンをよく担当しているエージェンシーはÅkestam Holst。数ヶ月前に、iPhoneアプリを使った面白いキャンペーンもこのブログでご紹介したので、ご興味あればぜひ