このブログでも以前から取り上げているスウェーデン発の音楽ストリーミングサービスSpotifyが、
音楽アプリ用のプラットフォームへと進化したことが、昨日の記者会見で発表されました。
サードパーティーは、Spotifyの膨大な音楽カタログやユーザーコミュニティを活用して
アプリを開発することができ、既にローンチパートナーとしてThe GuardianやBillboard、
Rolling Stoneなどの名が挙げられています。
早速ベータ版を試してみましたが、AppleのApp Storeのような感じですね。
今のところ提供されているアプリは、全て無料。
いくつか試してみたのですが、その中でもSoundropのアプリがなかなか面白いです。
Facebookの友人が聴いているプレイリストを、自分も「一緒に」聴くことができる。
要は、単純にプレイリストをシェアするという話ではなく、再生箇所まで同じということです。
複数人数で共有でき、お互いメッセージを送ったり、自分の好きな曲を追加することも可能。
更に面白いのが、プレイリスト内の曲順を投票システムで変更できちゃうこと。
例えば4番目に再生予定の曲に沢山の人が投票すれば、順番が繰り上がるんです。
シェア&ソーシャルを更に追求した、音楽の新しい楽しみ方ですね。
その他にはこんなアプリがあります:
last.fm→自分の音楽テイストに合った曲がリコメンドされる
Songkick→自分普段聴いているアーティストのライブ情報が提供され、チケット購入も可能
Tunewiki→今聴いている曲の歌詞を表示してくれる
Moodagent→自分の今の気分(ムード)に合わせてプレイリストがリコメンドされる
the guardian→アルバムのレビューが読める
(App Store同様に、まずはアプリ申請をしてSpotifyの承認を受ける必要あり)
今後、どんなアプリが追加されるか楽しみですね。
そのうち有料版なども出てくるのでしょうか。
個人的には、Spotifyでバナー・音声広告を出しているような企業に加わって欲しいです。
プレミアムユーザーになれば広告が表示されない、という仕組みがある時点で、
彼らの広告ははっきり言って邪魔もの扱いされているということでしょう。
企業はSpotifyを単なるメディア枠として見るのではなく、ユーザーとの関係構築の場として
捉える方向に持っていければ、そこに対話が生まれ、お互いにとってメリットのある形で
繋がり合うことができるのではないでしょうか。
最後にこちらが、Spotify Appsの紹介ビデオ。
[youtube http://www.youtube.com/watch?v=q-8oHqnAChc]
Spotifyのビデオって、どれも手書き調なところが好きです。
デジタルなサービスなのに、手書きのアナログ感がいい味出していて、そのギャップが素敵。
ちなみにこんなところ↓にも工夫が!