2012/01/10

ファイル共有の自由化を求めたコピミズム教会がスウェーデンで正式認可!


ファイル共有の自由化を求めた宗教が、先日スウェーデンで正式に認められました。このニュースを読んだ時は、一瞬冗談かと思いました。が、エイプリルフールでも無いので、本当です。その宗教名とは…

コピミズム(Kopimism = Copy me = 私をコピーして!)

そもそも、スウェーデンには海賊党という政党があります。著作権法を改善し、ファイル共有を自由化すること、そしてネット上での個人のプライバシーを守ることが目的。コピミズム教会は、この海賊党の存在が背景にあります。


更に説明を付け加えると、Kopimismという名前は、Kopimiというネット上のムーブメントに由来するそうです。自分のブログや本、音楽などを他人に自由にコピーしてもらいたい場合、その証としてKopimiのロゴを貼ろう、という運動。 ちなみに、センス無いですがこんなロゴです(自由に編集可能)↑

そんなコピミズム教会のホームページには、こんなことが掲げられています:

全ての知識は全ての人へ
知識の探求は神聖である
知識の流通は神聖である
コピー行為は神聖である


また、知識の流通を制限して権力を保持し続けてきた者への反抗のメッセージも載っています。

宗教というのはちょっと行き過ぎな感じもしますが、既得権益を死守したい者に対する疑問の投げかけは、多くの人が共感できるのではないでしょうか。

スウェーデンでは、主に若者はThe Pirate Bayというファイル検索サイト経由で、音楽・映画・ゲーム・ソフトウェアなど様々なファイルをアップ/ダウンロードしているのが現状です。なにもレコード会社や映画会社を怒らせたいわけではなく、結局のところ、便利だから、の一言に尽きるような気がしています。ワンクリックで手に入っちゃうわけですから。

そこに上手くつけ込んだのがSpotifyという音楽ストリーミングサービスです。生活者の消費行動の変化に真摯に向き合おうとしている姿勢にはやはり好感が持てます。便利なだけではなく、Facebookと連携してソーシャル要素を取り込むあたりも賢いなぁ、と感じちゃいます。

そろそろ、映画に関してもSpotifyのようなサービスが出来ると良いなぁ。