たまにはスウェーデンについてもちょこっとご紹介したいと思います。
スウェーデンでは毎年6月下旬にミッドサマー(夏至祭)という、スウェーデン人にとってはクリスマスに次ぐほどの大切な祝日があります。ヨーロッパ各国でもお祝いするそうですが、北欧諸国では特に重要視されているようです。いつも話には聞いていたのですが、今年ダーラナ地方でやっと体験することができました。
メイポールと呼ばれるこの高い柱がミッドサマーのシンボルです。一見、十字架を想起させられる柱ですが、スウェーデンではキリスト教以前から存在する祝祭だと言われています。豊作を願うためにこのメイポールを地面に垂直に立てるのですが、ある説によると「地球を妊娠させて作物の収穫を増やす」というような意味合いから男根崇拝のシンボルとしても捉えられているようです。知り合いのスウェーデン人にもこのように説明されたのですが、それを証明する当時の記録が残っていないため、現代人的解釈ではないかという疑いもあるようです‥。
ただ実際のところ、ミッドサマーを祝う本来の意味というのは薄れていて、今では家族や友人が大勢集まる年に一度の大きなナショナルイベント、という感じのようです。いずれにしても、スウェーデン人がとても大事にしていて毎年待ち望んでいる祝祭なんだな、というのは強く感じました。
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伝統的な儀式としては、人々がメイポールの周りを囲み、スウェーデンの民謡に合わせて踊ります。中にはその地域の伝統的な衣装を着る人もいたりして、とても華やかです。特に小さな女の子…可愛すぎます。
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お昼の食事にはニラ入りサワークリームを付けた新ジャガ、味付け様々なニシン、そしてサーモンなどが定番のようです。肝心の食事の写真を撮るのを忘れたのですが…デザートの山盛りイチゴは見逃しませんでした。
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また、ミッドサマーにお酒を沢山飲むのも伝統的。スカンジナビア諸国ではシュナップスと呼ばれるショットグラスで飲む強いお酒があり、特にミッドサマーやクリスマス、イースターなどの祝日に飲む習慣があるそうです。ちなみにスウェーデンでシュナップスというと、主にウォッカやアクアビットのことを指します。アクアビットというのはジャガイモを主原料とした蒸留酒で北ヨーロッパ特有のお酒だそうです。個人的にはちょっと…キツすぎました。このシュナップスを飲む前には、必ず歌を歌うのがスウェーデンの伝統。日本の宴会ソングなどとは違って…ちゃんと歴史があり、18世紀末からの記録さえ残っているそうです。とは言いつつも、若者の間では替え歌なども流行っているようです。
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そんなこんなであっという間に終わってしまった週末でした。なかなか貴重な体験。必ず家族や親族、あるいは友人が集まる国の祝祭、というのは素敵ですね。
日本ではあまりこういう伝統的なイベントに参加してない私。「日本にはミッドサマーに似た文化ってあるの?」とスウェーデン人に聞かれたのですがまともに答えられず…。日本の歴史や文化について勉強しなくちゃ!とちょっと反省した週末でもありました。