(製作:スピルバーグ 監督:「Lost」や「MI:3」のJJエイブラムス)
※ポスターをクリックすると予告編映像に飛びます。
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あらすじ:
舞台は、1979年のアメリカ・オハイオ州にある田舎町。
ある真夜中、8mmカメラ*で映画撮影をするために駅のホームにいた6人の中学生たちは、貨物列車とトラックの衝突事故を目の当たりにする。実はこの列車は、Area 51*と呼ばれるアメリカ空軍基地から出発しており、国家機密の研究素材を搬送中だった。その後、町には様々な怪奇現象が起き始める。だが、空軍は地元の人々に説明責任を果たす気が全くない。そんな中、中学生たちが駅で撮影したフィルムを現像してみると、そこに映っていたものとは…。彼らの前代未聞の大冒険が始まる。
ある真夜中、8mmカメラ*で映画撮影をするために駅のホームにいた6人の中学生たちは、貨物列車とトラックの衝突事故を目の当たりにする。実はこの列車は、Area 51*と呼ばれるアメリカ空軍基地から出発しており、国家機密の研究素材を搬送中だった。その後、町には様々な怪奇現象が起き始める。だが、空軍は地元の人々に説明責任を果たす気が全くない。そんな中、中学生たちが駅で撮影したフィルムを現像してみると、そこに映っていたものとは…。彼らの前代未聞の大冒険が始まる。
*1: タイトルの「Super 8」というのは、彼らが映画撮影に使っていた8mmカメラの名前。
*2: 簡単にウィキペディア的説明をしますと、このアメリカのネバダ州にある空軍施設では、新型の航空機や兵器の研究開発が行われていると言われています。しかし外部にほとんど情報が漏れないこと、そしてアメリカ政府も基地の存在を公に認めていないことから様々な陰謀説が生まれており、またUFOや地球外生命体との接触などもあったりするのではないか?と疑われていたりもします。映画を観る前にこのような背景を知っておくとより楽しめるかもしれません。
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感想:
冒頭にも書いた通り、本当に「これこそ映画だ!」という衝撃を久しぶりに強く受けた作品でした。
それにしても登場人物、特に中学生たちが本当に70年代から飛び出してきたようなルックスだったのには驚き。主人公の男の子は、別に顔は似ているわけではないんだけども、「E.T.」(1982)の男の子をなんとなく思い出させます。どちらも、片方の親を失っていて孤独を感じている、というところでの共通点はあるようです。
そして勝手な想像ですが、スピルバーグやJJエイブラムスは、ゾンビ映画を撮影している中学生らに、自分たち自身を投影してたんじゃないか?なんて思ったりしました。
「もし撮影をしてるときにあんな事件が起きたら… そしてその事件に自分も巻き込まれたりしたら… 僕なら◯◯をする!そして次に◯◯が現れたら…」
みたいな感じでスピルバーグらも想像を膨らませながら楽しく映画を作ってたんじゃないかなぁなんてことを感じさせる作品でした。
ちなみに、ゾンビ映画の監督役をしている男の子が、所々で「This is production value!」(これは価値のある絵が取れるぞ!)というセリフを口にするのですが、これは監督を経験したことのある人であれば物凄くワクワクするような言葉なんでしょうね。私もついつい「頑張って!」と彼らの撮影を応援したくなっちゃいました。
70, 80年代のスピルバーグ作品で育った人には必ず共感してもらえる映画だと思いますし、当時味わったあの感動が蘇るのではないでしょうか。正確には私はその世代に当てはまらないので、「E.T.」などはホームビデオで観賞しましたが、今考えると、当時の作品群の雰囲気を残したままの今作品を映画館という場で観れたことは、とても貴重な体験だったのかも。
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映画評論家情報:
それにしても登場人物、特に中学生たちが本当に70年代から飛び出してきたようなルックスだったのには驚き。主人公の男の子は、別に顔は似ているわけではないんだけども、「E.T.」(1982)の男の子をなんとなく思い出させます。どちらも、片方の親を失っていて孤独を感じている、というところでの共通点はあるようです。
そして勝手な想像ですが、スピルバーグやJJエイブラムスは、ゾンビ映画を撮影している中学生らに、自分たち自身を投影してたんじゃないか?なんて思ったりしました。
「もし撮影をしてるときにあんな事件が起きたら… そしてその事件に自分も巻き込まれたりしたら… 僕なら◯◯をする!そして次に◯◯が現れたら…」
みたいな感じでスピルバーグらも想像を膨らませながら楽しく映画を作ってたんじゃないかなぁなんてことを感じさせる作品でした。
ちなみに、ゾンビ映画の監督役をしている男の子が、所々で「This is production value!」(これは価値のある絵が取れるぞ!)というセリフを口にするのですが、これは監督を経験したことのある人であれば物凄くワクワクするような言葉なんでしょうね。私もついつい「頑張って!」と彼らの撮影を応援したくなっちゃいました。
70, 80年代のスピルバーグ作品で育った人には必ず共感してもらえる映画だと思いますし、当時味わったあの感動が蘇るのではないでしょうか。正確には私はその世代に当てはまらないので、「E.T.」などはホームビデオで観賞しましたが、今考えると、当時の作品群の雰囲気を残したままの今作品を映画館という場で観れたことは、とても貴重な体験だったのかも。
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映画評論家情報:
TBSラジオ「小島慶子キラ☆キラ」レギュラーの映画評論家・町山智浩氏が、6月17日の回でこの映画を紹介していました。それをつい先ほど聞いたのですが、上記の感想に加えるような形で面白い裏事情が判明したので(箇条書きで)ご紹介!スピルバーグ作品に馴染みのある人であれば、これを読むと必ずSuper 8を観たくなると思います。
・JJからスピルバーグへのオマージュの塊のようなもの。
・映画の作り方、シチュエーション、撮影手法が、スピルバーグの「E.T.」や「未知との遭遇」、「グーニーズ」を思い起こさせる。
・怖いシーンはジョーズ風。
・スピルバーグの映画は子ども映画でありながら、必ず凄まじい恐怖描写がある。そういうところをすごく忠実に、現在に蘇らせた映画。
・JJエイブラムスはなぜ79年の少年を主人公にしたかというと、エイブラムス自身が79年に中学生で8mm映画を撮っていた。
彼はスピルバーグの映画を見て感動して、
「スピルバーグはなんで若いのにこんな超大作を撮っているんだろう」
と思っていたら、彼は8mm映画で天才少年と言われていたことを知る。
「じゃぁぼくも8mm映画を撮れば、もしかしたらスピルバーグみたいになれるかもしれない!」
と思って、JJも映画を撮り始めた。
・JJ自身の子供時代を描いているのがSuper 8。
そういう映画を企画したら、なんとスピルバーグが製作してくれた!
…ということで、やはりこの映画は監督自身の話だったんですね。にしても、スピルバーグとJJのミラクルな共同制作。ありがとう、と感謝の言葉を伝えたくなるくらいです。個人的には、この作品を保存版としてDVDで持っておきたいと思っています。「E.T.」などの作品のように、世代を超えていつまでも愛される作品になる気がしています。
単なるSF映画ではありません。
みなさんも、ぜひお近くの映画館へ。
エンドロールでは中学生たちの撮影したゾンビ映画の完成版が流れますので、それが終わるまで席を立たないように!
ちなみにこのスターウォーズ風ポスターもなかなか素敵。