ロケーションベースのiPhoneゲームアプリを使ったプロモーションが実施されました。
この新モデルのグローバルコンセプトである「Getaway」(逃亡、脱走)を
うまく表現した企画だなぁと思い、ご紹介。
内容はとてもシンプルです。
1. ゲームアプリをダウンロードしたiPhoneユーザーは、アプリ上で自分の位置、
他のプレーヤーの位置、そしてバーチャルMINIの位置をリアルタイムで確認できる。
目的:バーチャルMINIを捕まえること。
プレイ期間:7日間。
2. バーチャルMINIが半径50メートル以内にあれば、捕まえることができる。
3. だが他のプレーヤーもMINIの位置(=あなたの位置)を目指している。
彼らも半径50メートル以内に入ることができれば、あなたのMINIを奪うことができる。
ゲーム終了時にバーチャルMINIを持っているプレーヤーが、本物のMINIをゲット。
【結果】
・参加人数:11,413名
・平均プレイ時間: 一人当たり5時間6分
・セールス:ゲーム終了後の第1四半期でセールス108%アップ
ケーススタディビデオがこちら:
[youtube http://www.youtube.com/watch?v=dt9OlGq3gWU&w=560&h=349]
ちなみに、毎晩8時の時点でバーチャルMINIを持っている人は、
MINI1週間レンタル権をゲット!
プレミアム感を保ちつつも、なるべく多くの人に特典があるような企画は良いですね。
参加者1万人って、東京人感覚からすると少なく感じるかもしれませんが、
ストックホルム人口が2010年で約85万人、そのうち走り回る体力のある若者が
20-35歳の男性中心だと想定して、それが人口の約15%だとすると、
(2004年時点で男女20-44歳は人口の40.5%なのでそこから無理矢理計算。-Wikipedia)
この層の12人に1人がゲームに参加したということになります。(合ってます?)
登録したけどすぐにリタイアした人、というのもいるかもしれませんが…
それでも平均プレイ時間が一人当たり5時間以上というのは驚異的ですよね。
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今後、スマートフォンユーザーが増えれば増えるほど、
このような位置情報技術を活用したプロモーション用モバイルゲームが一般的になるんでしょうね。
(ロケーションベースゲームについてMashableのこんな記事もあります。)
MINIは独自でゲーム開発できちゃう予算があったわけですが(でもそんなに複雑なアプリには見えないような…)、
既存の人気ゲーム内に企業のプロモーションを仕掛けるパターン(In-App Ad)というのも珍しくなくなるのかも。
その際に注意すべき点が3つ、このInfographicに紹介されています。
(ゲームに限らずIn-App Ad全般について):
①クリック数以外の効果測定基準もちゃんと検討すること
②新しいデバイスにすぐ飛びつくのではなく、まずオーディエンスを考えること
③既成概念に囚われず、クリエイティブなIn-App Ad作りを心がけること
当たり前のようですが、覚えておきたいポイントです。
…あぁ、早くiPhoneを手に入れたいけどお金が無い。
参考サイト:
カンヌ国際クリエイティビティ祭 - Getaway StockholmGetaway Stockolm 2010 ウェブサイト