2011/08/01

スウェーデンの宝くじブランドTrissのプロポーズCMにちょこっと感動。

今日は、スウェーデンの宝くじブランドTrissの非常にシンプルな宣伝をご紹介。

こちらもForsman&Bodenforsによるものですが、
前回と前々回のIKEAキャンペーンがデジタルメディア寄りだったのに比べると、
今回のTVCM2本のみを利用した企画というのは、ある意味新鮮味を感じます。

どちらのCMも1回しか放映されませんでした。
それにはわけがあります。

まず1回目のCMでは、男性が彼女に向けてプロポーズをしました。
マジでプロポーズです。
その映像がコチラ:


2011/12/23時点で、残念ながら映像はyoutubeから削除されていました。

実はこのCMが放映される前に、部屋には隠しカメラが仕込まれ、
彼女がCMを見ている時の反応をしっかりと押さえていました。
1週間後に放映されたその映像がコチラ:

2011/12/23時点で、残念ながら映像はyoutubeから削除されていました。


ということで一発勝負のドッキリCMですね!
しかも、超低予算
後に、このカップルは新聞やラジオでインタビューを受けたりしたそうです。

これが宝くじとどう関係あるかはもう予測できると思いますが、
その思いは両方のCMの最後に表示されるタグラインに込められています:

Suddenly, it happens.
それ(その瞬間)は、突然訪れる。

いいですね。
カンヌ国際クリエイティビティ祭のフィルム部門で賞を取った作品です。


スウェーデンらしさはあまり見受けられないですが、あえて挙げるとすれば、
このカップルには結婚前に既に子どもが二人もいる、という点でしょうか。
(1本目のCMで男性が触れている点です)

日本だと、できちゃった婚はまだ理解できるとしても、
このようなカップルの状況は世間的には受け入れられないですよね。

「え、子どもが二人もいるのにまだ結婚してないの!?なぜ?意味がわからない!」

ってなりますよね、確実に…。笑

が、スウェーデン社会では、そんなに特別なことではありません。
結婚をする・しない理由はカップルそれぞれでしょうが、
したからといってそれが日本のようにある種の「ステータス」になる感じではないです。
また法的な面でも、社会保障の面でも、色々と異なる点はあるでしょうね。

ということで、日本とスウェーデンの文化の違いも見える、面白いCMのご紹介でした。


参考サイト:
カンヌ国際クリエイティビティ祭 - フィルム部門