昨日、ついにSpotifyがアメリカでローンチされました。
2006年にスウェーデンで生まれたSpotifyはクラウド型音楽配信サービスを提供しており、特に北欧での普及率が非常に高く、急成長中のIT企業です。
ユーザーはPCやモバイルで1500万曲の中から自由に好きな音楽を聴くことができ、友人で利用している人がいればプレイリストをシェアすることも可能です。
音楽を「所有」しないという意味では、自分の好きな曲を好きな時に放送してくれるラジオのようなものでしょうか。
ヨーロッパではスウェーデン、ノルウェー、フィンランド、イギリス、フランス、スペイン、オランダの7か国のみでサービスを提供していますが、そのSpotifyがついにアメリカへ上陸です。
サービスプランはヨーロッパ同様に3種類(現時点で利用は招待制):
①毎月10時間までPC再生+広告有り=無料
②無制限PC再生+広告無し=毎月$5
③無制限PC再生+モバイル利用+オフライン利用+広告無し=毎月$10
破格の値段、充実した音楽カタログ、友人とのシェア機能、ナビゲーションの容易さなどはSpotifyの魅力的な特徴です。
ちなみに、イギリスでの調査結果によるとSpotifyを利用してから多くの人が違法ダウンロードを控えるようになったそうで、社会問題への解決にも一役買った注目企業、とも言えるのではないでしょうか。
私が個人的に今後Spotifyに求めたいのは、積極的なアーティスト支援の姿勢です。ユーザーフレンドリーな点は大歓迎ですが、今後はアーティストフレンドリーな方向にも持っていって欲しいなと思います。実際、アーティストをどのようにプロモートするか、という課題については取り組み中のようです。マイスペースのように、ライブやパーティーの実施、ライブハウスの買収、新レーベルの設立、などライブビジネスや新人発掘などにも投資をして欲しいなぁなんて勝手ながら思っています。
そんなSpotifyの日本進出は果たしてあり得るのでしょうか?
ユーザーはPCやモバイルで1500万曲の中から自由に好きな音楽を聴くことができ、友人で利用している人がいればプレイリストをシェアすることも可能です。
音楽を「所有」しないという意味では、自分の好きな曲を好きな時に放送してくれるラジオのようなものでしょうか。
ヨーロッパではスウェーデン、ノルウェー、フィンランド、イギリス、フランス、スペイン、オランダの7か国のみでサービスを提供していますが、そのSpotifyがついにアメリカへ上陸です。
サービスプランはヨーロッパ同様に3種類(現時点で利用は招待制):
①毎月10時間までPC再生+広告有り=無料
②無制限PC再生+広告無し=毎月$5
③無制限PC再生+モバイル利用+オフライン利用+広告無し=毎月$10
破格の値段、充実した音楽カタログ、友人とのシェア機能、ナビゲーションの容易さなどはSpotifyの魅力的な特徴です。
ちなみに、イギリスでの調査結果によるとSpotifyを利用してから多くの人が違法ダウンロードを控えるようになったそうで、社会問題への解決にも一役買った注目企業、とも言えるのではないでしょうか。
私が個人的に今後Spotifyに求めたいのは、積極的なアーティスト支援の姿勢です。ユーザーフレンドリーな点は大歓迎ですが、今後はアーティストフレンドリーな方向にも持っていって欲しいなと思います。実際、アーティストをどのようにプロモートするか、という課題については取り組み中のようです。マイスペースのように、ライブやパーティーの実施、ライブハウスの買収、新レーベルの設立、などライブビジネスや新人発掘などにも投資をして欲しいなぁなんて勝手ながら思っています。
そんなSpotifyの日本進出は果たしてあり得るのでしょうか?
日本の音楽業界のユニークな点は、世界に類を見ない大規模なレンタルビジネスが展開されていること。CDから音楽配信への移行が欧米と比べて緩やかなのも、このレンタルの存在が影響しています。
また、ご存知の方も多いと思いますが、iTunes Store日本版ではソニーのアーティストの曲がカタログに含まれていません。(なので個人的に好きな「いきものがかり」の曲も未だにダウンロードできず…。)
このような様々な制約がある中で、Spotifyが進出できる可能性は…どうなんでしょう?
先日、auがスマートフォン専用の音楽配信サービス「LISMO unlimited powered by レコチョク」を開始しました。
月額1480円の定額利用で、洋楽を中心に約100万曲を自由にストリーミング再生できる、ということですがビジネスモデルはSpotifyに似ていますね。
しかしSpotifyに比べるとユーザーフレンドリーな感じをあまり受けません。お試しキャンペーンの後にどれだけの会員が月額料金を払うのか気になるところですが、恐らくユーザーとして一番ガッカリするのは、聴きたい音楽が検索結果に出ないこと。
Spotifyの1500万曲と比べて、たったの100万曲しかなく、しかも洋楽中心。邦楽に関しては着うたやCDでまだ売上をなんとか伸ばそうとしているのでしょうが、洋楽中心となるとユーザー数はかなり限られてくるのではないでしょうか。しかもau利用者だけですし…。もうすでに制約が多すぎます。
まずは様子を見てから、サービス範囲を拡大することを視野に入れてるとは思いますが。(と願いたい。)
しかしSpotifyが仮に日本に上陸した場合、違法ダウンロードは減る一方で、CDは全く売れなくなるでしょうね。そしてTSUTAYAの利用者も確実に減ることが予想できます。
そこまでのリスクを今の日本の音楽業界が負うことはあまり想像できません。
しかしあまりにも魅力的なSpotifyを一度体験してしまうと、それ以外の音楽体験を受け付けられない…私はそのように感じています。
Spotifyの進出とまでいかなくとも、日本の音楽業界には早く既得権益を手放してもらい、ユーザーフレンドリーな「unlimited powered by レコチョク」を開始してほしいものです。今後スマートフォン普及率もどんどん上がるでしょうし。
…でもやっぱり個人的にはSpotifyに日本の音楽のカタログを追加し、世界中の人に日本の音楽をもっと聴いてもらいたい、という希望があります。
国内に留めるにはもったいない素晴らしい曲がたくさんあるので。レーベルの縛りがあまり無いアーティスト、もしくは自主レーベルを立ちあげてるアーティストなどはSpotifyにすぐにでも音楽を登録して欲しいものです。
そしていつか海外の大規模な夏フェスステージに、日本人アーティストが立つことを願っています!
参考記事・書籍:
Spotify US HP
The Telegraph - Spotify helps curb music piracy
レコチョク-「LISMO unlimited powered by レコチョク」プレスリリース
「未来型サバイバル音楽論」津田大介+牧村憲一(2010年11月初版)