2010/12/05

SFF#2: Countdown to Zero


Countdown to Zero (2010)

Director: Lucy Walker

核兵器をこの世から無くそう、ゼロにしよう。
というメッセージを込めたドキュメンタリー。
とにかく監督の取材力には脱帽します。
ゴルバチョフ、カーター、ブレアから数々の専門家まで、情報量が半端ない。


どうしてもやっぱり核兵器の問題って、身近に感じることが難しい。
冷戦を体感していない若者にとっては尚更。
また、視聴率がそんなに取れないということもあってか、例えば地球温暖化問題ほどマスメディアが大々的に取り上げることは無い。 だからこそドキュメンタリー映画を作ろうと決意した監督のLucy Walkerは素晴らしいなぁと思うわけです。 映画の中には、一般人に「核兵器の恐怖を感じるか」とか「核兵器を保有している国はどこか」などいかに私たちがこの問題に関して無関心・無知であるかを印象づけるインタビューシーンがあります。後者の質問で真面目に「日本」と答えた人がいたのには正直笑ってしまいました。
尖閣騒動に触発されてか、中国に対抗するために「日本は核ミサイルを開発・保持してはいけませんか」という問いをヤフーの知恵袋に投稿している人がいますが、唯一の被爆国である日本の国民ですらこのように無知なんですね。核を保有することで問題が解決するとでも思っているのでしょうか。

映画の中では、
・核兵器を保有しない道を選んだ国が100カ国以上あること
・世界中の核兵器の数が最大60,000あったのが今では半減したこと
など、将来に希望を持てる数字を紹介しています。

だからといって楽観視できるわけではないですが、一人でも多くの人がこの映画を鑑賞することで核問題に対する意識が変わっていけばと思います。

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映画の中で紹介された驚き(というか私の無知)エピソード:
①ノルウェーのオーロラを観察するためにロケットを打ち上げたアメリカ。ロシアには事前にそのことを告知していたが、何故かその情報が誤解され、エリツィン大統領に伝えられメッセージは“We are under attack”という言葉だった。幸い、エリツィン大統領は軍部の言葉を信用しなかったため核戦争は免れた。

②オウム真理教はロシアと接触し、核兵器の入手を試みていた。
(正直これにはビックリしました…)