2010/12/18

SFF#8: The People vs George Lucas



Director: Alexandre O. Philippe

予告編
予告編を観るだけでも楽しいかも。


粗筋:スターウォーズマニアたちが、ひたすらスターウォーズへの愛を語るドキュメンタリー。ただ、大多数のマニアたちが愛して止まないのはあくまでもオリジナル三部作である「スターウォーズ(‘77)」「帝国の逆襲(‘80)」「ジェダイの帰還(‘83)」。これらに新しいCG技術や特殊効果を加えた1997年のスペシャルエディションだとか、更に変更を加えた2004年発売の三部作DVD、そしてスターウォーズの過去を描いた続編三部作などは、基本的にはとんでもなく邪道だ、というスタンス。その上、ジョージ・ルーカスが単なるfilmmakerという立場から徐々に商業主義的な態度を取るようになってきたことに対しても厳しく非難する。このドキュメンタリーはそんなマニアたちの、スターウォーズに対する憎しみや怒りも込めた最大級の愛を、言葉(インタビュー)とメディア(パロディ映像など)で思う存分に私たちに語りかける作品である。


感想:
私はスターウォーズのファンじゃない。「まぁ有名だから観ておくかぁ」ぐらいのテキトーな気持ちで鑑賞してる一般人。そんな私でもこのドキュメンタリーは物凄く面白かった。とにかくこのマニアたちのスターウォーズに対する愛が半端ない。結局なんだかんだいって縁を切れずにいるマニアが沢山いて、新しい作品が出れば観に行くし、新しい商品が出れば買いに行く。逆に物議を醸し続けることが、コアファンを飽きさせないコツ…?これが真のブランド力…?私のようなマニアではない人たちにとっては、スターウォーズの新たな鑑賞方法を提供してくれる画期的なドキュメンタリーだと思います。また、映画ビジネス…ファン(ギーク)心理…オルタナティブフィルム…などなど、面白いテーマが沢山詰まっていて、尚且つユーモア溢れていて、勉強になる上にとにかく楽しすぎる。
スターウォーズマニアの人ももちろん楽しめるのではないでしょうか。「そこまでするか!」「いや、そこの解釈は違うだろう」「あーわかるわかる」などなど突込みどころ満載かもしれません。
どうやらスターウォーズの3D版が近々上映されるらしい。これに対してマニアたちはどんな反応を示すのか…楽しみで仕方ない。